きょうだい児支援って何があるの?
きょうだい会って参加して変わるの?
そのような疑問をお持ちではないでしょうか??
僕には知的障害を持つ兄がいますので、その気持ちはよくわかります。
結論を言ってしまえば、きょうだい児支援はきょうだい児の人生を変えてくれるほどのものではありません。
自治体や行政に期待するのも無駄でしょう。
僕は東京、宇都宮、静岡、仙台できょうだい会に参加したことがあります。
他のきょうだい児と話せば悩みを共有できたり、一時は楽になりますがそれ以上のことは期待できません。
この記事では
- きょうだい児支援が役に立たない理由
- 自治体や行政には期待できない理由
- きょうだい児は他力本願な人が多い
- 一番の支援は自分自身がきょうだい児であることを認められるようになること
を紹介しています。
ぜひ最後までお読みください!
もくじ
きょうだい支援は「悩みを聴く」しかない
そもそもきょうだい児支援ってどんなものがあるのか知っていますか?
オンライン、オフライン問わずきょうだい会しかありません。
特にコロナ禍の時期はオンラインで活発に行われていました。
会の種類は下記のような感じです。
- 各地域のきょうだい会が主催する会
- 中高生や学生限定の会
- LINEのオープンチャットで文章で語り合う会
- 誰でも自由に参加できる会
自分と同じ境遇の人と語り合ったり、相談できるのは確かに心強いです。
ですが自分の境遇が変わるわけではありません。
特に中高生なんかは家族が嫌いでも家を出ていくことはできないでしょう。
学校で事情も知らない同級生が「シンショー」「シンショー」と騒いでいたって我慢するしかありません。
障害を持つ兄弟姉妹と関わりたくなくても家族である以上は関わりがなくなることもないです。
きょうだい児問わず家庭の問題は個人の力ではどうにもなるものではありません。
きょうだい児かつ両親が毒親という最悪な境遇の人もいるでしょうが、早く自立して逃げるしかないです。
未成年ではなく自分で生計を立てて生活している人は、実家に兄弟姉妹を放置して逃げることはできるでしょう。
国や自治体などには期待できない理由
“国や都道府県、市町村がきょうだい児支援もやってくれたら良いのに”
そんなことを考えている人もなかにはいるでしょう。
でも行政がきょうだい児支援を行うことはまずないです。
(本当は断言したくないですが)
【理由1】社会福祉の優先順位は「高齢者」「子ども」「障害者」
さまざまな自治体や社会福祉法人のホームページを見ても基本的には「高齢者」「子ども」「障害者」について書かれています。
もちろん「障害者のきょうだい」について触れているところはほぼありません。
僕が知っているのは福岡県筑後市の社会福祉協議会だけです。
4月10日はきょうだいの日。 筑後市社協では、障害のある子の兄弟姉妹の会として活動されている「ふくおか・筑後きょうだい会」をサポートしています。 pic.twitter.com/IBTcceKAsX
— 筑後市社会福祉協議会 (@chikugoshakyo) March 24, 2020
社会福祉の優先順位も
- 高齢者
- 子ども
- 障害者
になっています。
これからのことを考えてくると高齢者が優先されてくるでしょう。
子どもに関しても待機児童や児童養護施設など取り組まなければいけない問題がたくさんあります。
少子高齢化とは無関係の「障害者」はどうしても優先順位は下がってしまいます。
障害者の支援すら優先度が下がるとなると「きょうだい支援」に取り組む余裕はありません。
障害者だけでなくきょうだいの支援の必要性を訴えたところで聞く耳を持つ人はまずいないでしょう。
当事者以外苦しみはわかりません。
自分たちでなんとかするしかないということです。
【理由2】税金が必要になる
国、都道府県、市町村が何か政策を行うとなると必要になるのはお金です。
社会福祉問わず、空港や道路を整備する、クールジャパンとか地方創生を行うのにもお金は必要になります。
そのお金はどこからくるかというと「税金」です。
よくネット上でも
「政府は〇〇の対策をしっかりしろよ」
「市は〇〇の支援を充実させてほしい」
なんて書き込みがあったりしますけど、何か動いてもらうとなると税金がかかります。
仮に政策が行われてもその恩恵を受けられるかどうかはまた別の話です。
不平不満を言いながら今と同じ生活をしていても何も得られるものはないでしょう。
一番の問題はきょうだい児自身が他人任せであること
オフラインできょうだい会にも参加しましたし、twitterでもきょうだい児のツイートは頻繁に見ています。
そこで感じているのは
“他力本願の人が多い”
ということです。
中学生や高校生はそれでも別に良いと思います。
いずれは変わらないといけませんが。
“もっときょうだい児のことをわかってほしい”
“きょうだい支援の必要性を理解してもらいたい”
なんて意見やツイートを目にします。
確かに気持ちはわかりますが、みんながそれを言っているだけではなにも変わりません。
“きょうだい児を広めたりするためにあなたは何もしないんですか?”
僕は常日頃からそう感じています。
どんな支援を受けても、誰かが政策を提言しても自分の人生は自分の行動や選択でしか変えられません。
もっと言えば当事者意識がなきゃ、結局は自分も今いる環境も変えられないし、何も変わらないということです。
不平不満や文句、願望ばかり言っている人たちが幸せそうに見えますか?
私生活は色んな意味で豊かではない気がします。
きょうだい児を支援したかったらきょうだい児意外と関われ
自分自身に当事者意識を持ちましょう。
世の中を変えたい、何かを変えたいと思ったら自分を変えるしかないです。
“きょうだい児の地位を向上させたい”
“きょうだい児を広めたい”
と考えているのであれば、
あなた自身がきょうだい児と名乗って色んな人と関わることです。
僕もブログできょうだい児のことを書いていますが、基本的には雑記ブログです。
書きたいことを書いています。
ブログ関係で知り合った人にもきょうだい児関連の記事を書いていることを話しています。
「兄弟はいるの?」
と聞かれても
堂々と「兄がいます」と答えています。
(昔はできませんでしたが)
きょうだい児関係なく、何かを変えたいと思ったら自発的で前向きに提案や行動が必要です。
受け身のままでは何も変わりません。
ぜひ当事者意識を持って生きやすい世の中を作っていきましょう。
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