【評判】障害者のきょうだいをテーマにした映画「ちづる」の感想

「障害者のきょうだいをテーマにした映画ってない?」
「ちづるってどんな映画なの?」

その疑問にお答えします。

僕は映画「ちづる」を見てきました。

感想ですが、

見て良かったです。

障害を持つ妹との生活を撮影したドキュメンタリーなんですが同じ境遇をもつ僕からしたら共感するところがたくさんありました。

今回はこの映画の感想を中心に書いていきます。

もくじ

映画「ちづる」とは?

赤崎正和さんという方が大学生のときに制作したしたドキュメンタリー映画です。
ちなみに卒業制作でもあるみたいです。

知的障害と自閉症のある妹とお母さんとの1年間を追ったドキュメンタリー映画であり、実の兄である赤﨑正和さんが監督を務めています。

すごいですよね。

自分の家族をそのまま映像で表現できるって。

僕にはそこまで勇気と覚悟がないです。

映画を製作した赤崎さんは、

“言葉で表現できなから映像で表現した”

とおっしゃっていました。
このドキュメンタリー映画を製作するまで大学では妹は障害者だということをカミングアウトしてこなかったそうです。

家族について語るのは難しかったりしますよね。
きょうだい児という境遇の方ならなおさら。

映像の中では妹さんとお母さんの葛藤もそのまま描かれていました。
家族のこととつつみ隠さず表現しているのでぜひ多くの人にみてもらいたいです。

予告編ですが貼っておきます。

きれいごと抜きで表現できるっていい

この映画のいいところは

妹さんもお母さんも赤崎さんもそのまま表現されている

ところだと感じました。

よくテレビなどあるような

“家族はいつも仲良しじゃなきゃいけない”
“障害者だからめんどうみなきゃいけない”

みたいな家族を美化したようなものとは違いました。

映画を製作した赤崎さんの妹さんは知的障害者なので実年齢と知能が一致してないです。
なので言うことを聞いてくれないことの方が多いわけです。

お母さんとの約束を破ってつかみ合いみたいになるシーンもありました。
このシーンにはお母さんの日々の葛藤のすべてが表されたようなシーンに思えました。

よくあるような親子喧嘩とは違います。

“なんで言うことを聞いてくれないのか”
“どうしたらわかってくれるのか”

そんな思いが見え隠れしていました。
妹さんが何を考えているのかわからないんですよね。

妹さんもなぜ怒られているのかわかってないような感じでした。

今思えば僕の家でもそのようなことがあったような気がしました。
障害を持つ子どもの親もきょうだいとは違った大変さもありますよね。

赤崎さんとお母さんがぶつかり合うシーンもありました。
言い換えれば言い争いです。

赤崎さんの選択もお母さんの決意も本気が伝わってきました。

赤崎さんのお母さんに対する接し方が僕とすごく似てました。笑
周りからみたらこんな感じに見えるだろうなって思いながら見てました。

親相手だとついつい熱くなっちゃうんですよね。
それもそのまま表現されていました。

この映画から赤崎さんが家族に対して真正面から向き合おうとしているというのが伝わってきました。
本当にきれいごと抜きで。

赤崎さんの兄としての覚悟が見えました。

ここまで書きましたが深刻な内容ばかりの映画ではないですよ。

妹さんがなぜか眉毛を全部剃ってしまったり前髪を切ろうとしたりとコメディなシーンもありました。

眉毛全剃りって。。すごいな。

まとめ

映画「ちづる」を見た感想を書いていきました。

赤崎さん、妹さん、お母さんの葛藤が表現されていました。
家族に障害者がいなくてもお互いを思う気持ちなどは共通する部分はあるんじゃないですかね。

ぜひ多くの人に見てもらいたい映画です。

気になる方はこちらに公式サイトを貼っておきます。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。